Q34:判定ラインに薄く呈色しているが、「陽性」「陰性」どのように判定すれば良いでしょうか?
①イムノクロマト法(ラテラル法)の原理に基づく定性法であり、陽性か、陰性か、迷うような判定結果は、大凡50 CFU/100mL以下か、同程度と推測され、この濃度で病気を引き起こすことは皆無に等しいです。
②陽性か、陰性か、迷うレベルで、レジオネラ属菌がいるか、いないかを確定するような判定はイムノクロマト法では不可能です。日常管理として「レジオネラが疑われる」「レジオネラ汚染がややある」などの「シグナルが出ている」程度と理解して頂き、日常の清掃・消毒などの管理に利用して下さい。
③日常管理で使用していただくことを前提としているので、見落としを極力防ぐためにカットオフ*はギリギリに設定しています。
④現在、汎用されているインフルエンザのイムノクロマト法においても、「陰性」「陽性」の判断が難しいケースは頻繁に起きています。レジオサーチと同じように、最終的には使用する人(お医者さん)が他の要因と照らし合わせて判断しています。
レジオサーチでは、「連続してお客様が多くご利用された」「換水時期に来ている」「配管などの清掃・消毒頻度が少ない」などを考慮し判断して下さい。
⑤どうしても明確に「陽性」か「陰性」かを判定したい場合、公定法(培養法)で検査することになりますが、そのようなケースは現実の日常管理では意味が無いと考えます。
⑥「絶対に、健康被害を出さない」そのための日常管理にご利用下さい。
*カットオフとは計測値の中央値を含む95%が含まれる範囲を基本とし、検査の特性を考慮した上で陽性とみなす範囲、すなわち陽性・陰性範囲の境界を言います